社団法人 日本山岳ガイド協会(JMGA)から10月3日の臨時理事会の報告が届きました。
日本アルパインガイド協会(AGS−J)が加盟を登録抹殺されたと言う内容です。
現有理事数20名の内7人の理事(他に委任状提出者11名)で決議され、登録から現在抹殺されています。
原因は「日本アルパインガイド協会が独自に認定した人物が、ガイド業務および募集行為を行っている事実が判明」と言うことで「再三にわたり通知するも、現在に至るまで是正されることがなかった」ため。
現在、T岳連のトレッキングスクールや岩登り教室等の講師になっている方らが、AGS−Jの認定資格でガイド活動をしています。社団法人を取っているT山岳連盟主催のスクールで顧客と接していてその上に自分の営業を組み立てるということは仕事としてはかなっています。
これからJMGAの正式な資格を取られると思っていました。
日本では、(JMGAが公的資格に移行を目指していますが)まだガイド資格は「私的」資格です。
ガイドさんはガイド活動で生計を維持されているわけで・・・「ガイド活動をするな」ということは難しいです。
現AGS−Jの会員でJMGAの正式な資格を取られている方には「11月末までに他のJMGA正会員団体への移籍、または10名以上の新正会員団体登録、またはJMGA退会希望者には退会を促す」とされていて・・・AGS−Jの組織を問うという厳しい内容です。
ここまでこじれてしまうことについて、AGS−Jとジャパン・アルパイン・ガイド組合(JAGU)の確執を感じてしまう・・・
2007年10月29日
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以前はAGSJが社団で養成研修検定を行なって資格認定をしていた。そして連盟という別組織では山歴申請ベースで非常に多数の方に対して資格認定をしていた。これを橋本龍太郎氏の一声で大同団結となった。
しかしAGSJは会員認定は従来からのやり方を崩さず、それが正会員団体なのに独自認定をしているのはおかしいということで、昨年度からもめていたそうですね。
AGSJ側の確認、照会に対し、JMGA側は応えていない部分も多いとも聞きます。
現在のJMGAの検定は厳しくなっています。が、移行既得権で連盟側から国際ガイドになった方はシャモニなどかの地で、ガイドと認められないレベルといわれる方もおられます。
正式の中味も実際は怪しい部分もあり、これについては岳人誌で近藤邦彦さんも言及されてますね。
研鑽に努めていれば資格なんか関係ないともいえますが、団体として集まることで相互に研修や情報交換、遭難対策体制を確保することは意味があると思います。
山岳、里山など歩きのガイド資格含めて巨大化したJMGAに対し、従来からのクライミングガイドの形をとり、人数的にも相当減ってしまったAGSJ、小さいほうが小回りがきき、しっかりしたことができるようにも思えますが、
どうなっていくのか・・・・。